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県と熊本市は２６日、市の１２年４月の政令市移行を機に、県から３０３項目の事務を移譲することを正式に決め、県庁で蒲島郁夫知事と幸山政史市長が基本協定書に署名した。
　政令市には、県と同じだけの権限が与えられる。県と市は昨年１０月に連絡会議を設置し、どの事務を市に移すか話し合ってきた。法令で定められた国道や県道管理の他、療育手帳の交付やスクールカウンセラーの選考・配置など、検討対象の約９割を市に移すことにした。
　今後１年かけ事務引き継ぎの準備をし、各議会で条例の制定や改廃をする。事務移譲により、県は約８０人を他の業務に充てることができるとする一方、市は１００〜１１０人分の業務が増えると試算しており、人的交流による引き継ぎや調整を図る。
　蒲島知事は「市が権限を生かし主体的にまちづくりに取り組むことで雄都として発展し、九州の州都実現の一歩と期待したい」と顔をほころばせた。幸山市長も「市だけでなく県全体への効果を考えて都市作りを進め、２０番目の政令市に終わることなく九州の中心として人を呼び込める街にしたい」と応じた

( 2010-10-31 )

■ 熊本市長選　新市長期待は政策実行力が半数超−大学生調査

◇課題に財政、雇用など
　熊本市長選に関する大学生らへの意識調査結果を、ＮＰＯ法人「ドットジェイピー」熊本支部がまとめた。市の一番の課題に財政や雇用などを挙げる声が多く、新市長に必要なものとして半数以上が「政策の実現力・実行力」と答えている。
　調査は２０〜２７日、市内外の大学生ら有権者以外も含む計１８０人を対象に、インターネットなどで実施した。
　一番の課題は財政と雇用が共に２３％で最も多く、福祉・医療・保険や労働・賃金、公共交通機関などの回答も目立った。新市長に必要なものは「政策の実現力・実行力」が５４％で突出し、「リーダーシップ」「民間の感覚」「情熱」が続いた。
　一方、市長選があることを「知っていた」のは４９％と、ほぼ半数にとどまった。市長選への興味や関心は「興味がある」と「少しある」が計５４％で、逆に「興味がない」「あまりない」が計４６％。興味がある理由は、誰が新市長になるか気になる▽市長が市の将来を左右する▽政治や市政に興味がある−−など。ない理由は「政治や市政に興味がない」「政治にかかわる機会がないから」「誰が市長になっても同じ」などが目立った。
　同支部は「市長選があること自体を知らない人が多くて驚いた。若い人たちに投票を呼びかけたい」としている

( 2010-10-31 )

■ 熊本市：新区役所、東部と西部の概要発表　「集合窓口方式」採用

熊本市は１８日、政令指定都市移行後に設置する５カ所の新区役所のうち、東部と西部の区役所の概要を発表した。ともに来年３月に本体工事をはじめ、政令市に移行する１２年４月に開庁する予定。
　東部は税務大学校の隣接地に新設する計画で、市は同日、九州財務局と売買契約を結んだ。新区役所は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造り３階建て。１６５台の駐車場と１２２台の駐輪場を備える。
　一方、西部は現在の西部市民センターの北側に増築する。鉄筋コンクリート造り３階の増築部と現在の西部市民センターの一部が新区役所となる。１８０台の駐車場と６２台の駐輪場を整備する。
　市は両区役所について、各階に身体障害者用トイレを設置。また１階に市民がよく利用する窓口を設ける「集合窓口方式」を採用する方針

( 2010-10-25 )

■ 熊本市：政令市後の区名、各５候補に絞り込む

◇１２月に市民意向調査
　政令指定都市に移行後の熊本市の区名について話し合う市行政区画等審議会（会長＝桑原隆広・県立大教授）が１９日あり、９月に募集した区名案をもとにＡ〜Ｅの各区で５案ずつ候補を絞り込んだ。【勝野俊一郎】
　区名案の募集には８５９９件の応募があり、有効数は８５３４件だった。１９日の会議では、募集で各区の上位２位までに入った東西南北や「城」と方角の組み合わせなど区の位置に関係する案をまず決定した。
　更に出席委員が投票で、残る各区３候補ずつを決定。「肥後」のついた案のほか、「有明」「江津」など地名にちなんだ案も候補入りした。委員からは「熊本をＰＲするには『肥後』をつけた方がいい」「特定の地名を入れると、そこから離れた人は愛着が持てない」などの意見が出た。
　１２月に市民意向調査をしたうえで名称を決め、来年２月に市長に答申する予定。

　◇各区の区名候補
Ａ区（北部）＝北、城北、肥後北、武蔵、緑
Ｂ区（西部）＝西、城西、肥後西、有明、金峰
Ｃ区（中部）＝中央、中、銀杏、城央、白川
Ｄ区（東部）＝東、城東、肥後東、託麻、江津
Ｅ区（南部）＝南、城南、肥後南、緑川、緑

( 2010-10-25 )

■ 暴力団：事務所、解体始まる　住民ら喜びの声

地元住民や県警の要請を受けて指定暴力団が昨年８月、熊本市内の事務所から退去した問題で、建物の解体作業が１９日始まった。地元住民は「涙が出るくらいうれしい」と喜びの声を上げた。
　組が熊本市合志に事務所を構えたのは昨年５月。近くには保育園や小学校などがある閑静な住宅街の一角だった。県警は翌６月に毒劇物取締法違反容疑で事務所を家宅捜索し、活動実態を把握した。立ち退きを求められた組は同年８月に退去した。
　事務所の敷地は立ち入り禁止のロープが引かれたが、住民は「また戻ってくるのではないか」という不安から見回り活動を続けてきた。家屋を所有していた組幹部が今年８月ごろになって所有権を放棄し、土地所有者が建物の解体を決めた。
　住民が見守る中、午後２時ごろから重機を使って解体が始まった。作業は２２日ごろまでの予定。地元の男性防犯協会長は「事務所が閉鎖されても戻ってこないか不安があった。本当に良かった」と笑顔だった。

( 2010-10-25 )

■ 九州新幹線：新大阪−熊本２時間５９分　「心理的にも近づいた」

◇最速列車発表
　来年３月に全線開業する九州新幹線で、ＪＲが新大阪と熊本を２時間５９分で結ぶ最速列車を発表したことを受け、熊本市の幸山政史市長は２０日、「３時間を切ったのはインパクトがある。（大阪の人は）『博多から南は遠い』という印象を持っているが、これで心理的にも近づいたのではないか」と歓迎した。
　一方、熊本市が「さくら」の名称を前提に新幹線開業に向けた準備を進めてきた中で、最速列車の名称が「みずほ」になったことは「ＪＲの方で検討した結果。開業に向けて準備を進めたい」と淡々と話した

( 2010-10-25 )

■ 熊本の男性刺殺：金銭トラブルで口論　容疑の長男供述

フリーのテレビディレクター、松山隆さん（５９）が熊本市健軍４の自宅で刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された長男大智容疑者（２９）が「父親にこれまで数十万円貸していて数回返済を迫ったが返してもらえず事件当日に口論になった」と話していることが分かった。熊本東署などが２０日発表した。
　事件は１１日午後８時４０分ごろ、自宅１階の松山さんの自室で起きた。いつどのようなきっかけで口論になったかなど詳しい経緯は分かっていない。県警は事件の要因の一つとみて金銭トラブルの裏付けを進めるとともに、市内で見つかった凶器とみられる包丁の鑑定を急ぐ。
　また、県警は２０日、同市畠口町の除川（よけがわ）の中から、大智容疑者が身につけていたとみられるフード付き黒色ジャンパーを発見した

( 2010-10-25 )

■ イマムラオート：民事再生法申請　負債総額は２４億円

中古車小売業のイマムラオート（熊本市、今村智社長）が２１日、熊本地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は２４億円で、営業は継続する。
　民間信用調査機関によると、同社は１９６１年に創業し、６６年に法人化。「売ります買いますイマムラです」のキャッチフレーズで知られ、ピーク時には年３０億円に上る売上高があった。しかし、自動車離れなどから売り上げ不振が続き、１０年４月期は８億５０００万円まで落ち込んでいた。同社が導入しているカーローンシステムのフランチャイズ本体、日昇自動車販売（東京）への事業譲渡に向け調整中。

( 2010-10-25 )

■ 法テラス熊本：きょうから巡回無料相談

無料で法律相談に応じる「法テラス熊本」（熊本市）が今月２２日から県内３カ所で巡回相談を実施する。遠方に住む生活困窮者らの相談の機会を増やそうと毎年実施している。
　開催地は、２２日＝苓北町保健センター▽１１月１１日＝多良木町研修センター▽同１９日＝水俣市役所。いずれも午後１〜４時で、県弁護士会所属の弁護士が借金などの相談に応じる。
　経済的に余裕のない人が対象で、収入などの要件を満たしている場合のみ予約を受け付ける。条件に合わない場合は別の相談窓口を紹介する。多良木町、水俣市は予約を受け付けている。予約は法テラス熊本０５０・３３８３・５５２２。

( 2010-10-25 )

■ 熊本市長選　２氏、事実上の選挙戦　課題は投票率アップ

熊本市長選の告示（３１日）まで残り３週間を切った。これまでに３選を目指す現職の幸山政史氏（４５）と、新人の薬剤師、重松公子氏（６２）が立候補を表明。両陣営とも新たに事務所を構え、集会で支持を訴えるなど既に事実上の選挙戦に突入している。主要政党が候補擁立を見送る中、投票率の行方に関係者は気をもんでいる。【勝野俊一郎】
　９月２日、幸山氏の支持を最初に表明したのは、過去２回の市長選で幸山氏の対立候補を支援していた市議会最大会派の自民（１７人）だった。江藤正行団長は「政令市への道筋をつけた手腕を高く評価している。（自民と幸山氏は）過去に仲が悪かったと言われるが、（市長提出）議案に反対はほとんどしていない」と説明。自民県連の前川收幹事長は「（幸山氏は）最初は議会への対抗意識を持っていたが、最近は協力関係が良好になった。過去の経緯はあっても、いつまでも対抗意識を持つことはない」と話す。
　幸山氏は従来どおり特定の政党に公認や推薦を求めない構えだが、今月に入って市民連合（１０人）も支持を表明。大半の市議も同様に幸山氏を支持する見込みだ。
　こうした状況に対し、別の市議は「幸山氏が４年前に絶対的な大差（約８万票差）をつけて勝ったのが大きい。みんな『誰が出ても幸山氏には勝てない』と思っているから、自民も含め候補者が出せない」と指摘。また重松氏を支持する共産の益田牧子団長は「政令市移行後の区割り問題など２期目の幸山市政は強引な手法が目立っているのに、独自候補が出せないのは情けない。ただ、選挙は二者択一で分かりやすくなった」と話す。
　市長選で注目されるのが投票率だ。過去最低は９８年の３２・３３％。再選を目指す現職（当時）に共産公認の新人が挑む当時の構図は、今回と重なる部分もあり、市議ら関係者からは市民の関心の低さを懸念する声もある。熊本市が政令指定都市に移行すれば初代政令市長を決める選挙にもなるだけに、投票率アップが両者の共通の課題になりそうだ。

( 2010-10-18 )

■ 産交バス：定期観光バス運行

来春の九州新幹線全線開業を控え、県外からの観光客にも気軽に観光スポットを訪れてほしいと産交バス（熊本市）は今月から、市内で定期観光バスの運行を始めた。
　ＪＲ熊本駅を出発点に約３時間半で、水前寺公園や江津湖など水にまつわる名所を巡る「みずめぐりん」と、豊かな緑が残る市西部の島田美術館や霊厳堂などを行く「もりめぐりん」の２コースを独自のデザインを施した車両で周遊する。一日午前と午後の各２便で、大人３０００円、小学生１５００円。
　運行開始式で、九州産交ホールディングスの矢田素史社長は「駅まで来たお客様の（観光地までの）２次、３次アクセスを整備してきた。これからは新八代発の観光バスも考えたい」と話した

( 2010-10-18 )

■ 死体遺棄：産んだ子を遺棄、１９歳を家裁送致

熊本地検は１３日、出産した乳児の遺体を遺棄したとして、熊本市の風俗店従業員の少女（１９）を死体遺棄の非行内容で熊本家裁に送致した。
　地検によると、少女は「生まれた時は生きていたようだ」と供述しているが、司法解剖しても死因が分からず、死亡の経緯に事件性はないと判断した。
　非行内容は、先月１８日夜、同市内の自宅マンションで、出産したばかりの女児の遺体を燃やすごみの袋に入れ、近くのごみ置き場に遺棄したとしている。遺体は同２５日に同市戸島町の市東部環境工場で発見された。

( 2010-10-18 )

■ 水前寺成趣園：古今伝授の間、修復終え公開

熊本市の水前寺成趣園の県重要文化財「古今（こきん）伝授の間」が１年半に及ぶ全面修復を終え、一般公開されている。
　古今伝授の間は、もともと京都御所にあり、細川家初代の細川幽斎が１６００年、当時秘伝だった古今和歌集を親王に伝授した場所。大正時代に熊本市などの要望で水前寺公園に移築した。たびたび修復しており、耐震補強などのため今回約１億円をかけて解体・修理し、移築時の姿を再現した。
　設計を手がけた京都伝統建築技術協会によると、木材の約９割は解体時のものをそのまま使い、土壁も古いものに新しい材料を混ぜるなど、最大限の再利用に努めた。柱や棚板など木材の一部は、年代測定により１６００年ごろ伐採された可能性が高いという。
　１０日の竣工式で、建物を所有する永青文庫の吉丸良治常務理事は「重要文化財として国指定も目指して保存し、多くの市民に親しまれることを願う」と述べた。２４日以降は中で茶菓子も楽しめるという。

( 2010-10-18 )

■ 選挙：熊本市長選　ポスター掲示板の設置作業始まる

熊本市長選のポスター掲示板の設置作業が１５日から始まった。２５日までに９９６カ所に設置する。
　市役所前では午前９時から、６区画に仕切られた縦９１センチ、横１８２センチのベニヤ板を作業員が手際よく設置した。
　市長選は３１日告示、１１月７日投開票。２日現在の有権者数は５８万１３９１人。

( 2010-10-18 )

■ 政令市移行で試算　県財政の改善、年１２．８億円

県は４日の県議会道州制問題等調査特別委員会で、熊本市の政令市移行による県財政への収支影響額の試算結果を明らかにした。国県道の敷設、維持管理が市に移行され、その借金返済も市に移ることから、平均で年１２・８億円の改善を見込んでいる。
　政令市移行で、国県道の維持管理など法律で移行が決められた事務のほか、県市の協議で市内の河川管理や都市計画の決定など３０３事務が県から市に移る。収支で最も大きく影響するのが、国県道の維持管理の借金の引き継ぎ額。熊本市は、県が既に発行した県債２８６億円を引き継ぐこととし、平成の大合併で移行した政令市では、堺市（３７７億円）に次ぐ額となった。利息を含めた２９８億円を２０３１年度までの２０年間で支払う。
　県財政課によると、県の収支は政令市移行初年度の１２年度は財源移譲で５・７億円悪化するものの、借金返済額減少の影響が次第に大きくなるため１７年度から改善に転換。３１年度までの年平均にした場合、歳入は４４億円減るものの歳出も５６・８億円減ると試算した。
　財政課は「近年はＪＲ熊本駅など熊本市に大きく投資してきた。移行後は他の地域へ投資を振り分けることも考えられ、試算額は直接県財政の改善を示すものではない」としている

( 2010-10-12 )

■ 熊本市長選　重松公子氏が事務所を開設

熊本市長選に立候補を表明している薬剤師の重松公子氏（６２）が５日、同市神水１に事務所を開設した。重松氏は支持者らを前に、幸山政史市長（４５）が熊本産院を廃止したことなどを批判。「（表明後）いろいろな人と話すにつれてファイトがわいてきた。微力だが頑張っていく」と決意を述べた。

( 2010-10-12 )

■ 水俣病の一時金支給開始って何？

◇特措法救済策の柱の一つ　未認定患者に１人２１０万円
　なるほドリ　水俣病の一時金支給が１日から始まったそうだけど、そもそも一時金って何？
　記者　昨年７月に成立した水俣病被害者救済特別措置法（特措法）に基づく救済策の柱の一つです。水俣病と認定されていない患者で、県が指定する医療機関での検診で水俣病の代表的な症状といわれる手足の先のしびれなどが確認されれば、チッソから１人あたり２１０万円が支払われます。
　Ｑ　どうして１日から始まったの？
　Ａ　患者団体「水俣病不知火患者会」（水俣市）の裁判の中で、熊本地裁が金額を含む和解案を示したのが今年３月。政府による救済措置方針の閣議決定を経て、５月に申請受け付けが始まりました。その後、県の判定検討会が支払い対象者の判定作業を続け、チッソの支払い資金の準備も整いました。
　Ｑ　資金準備って？
　Ａ　国と県がチッソに４７５億円を貸し付ける予定です。このうち当面の資金として１３０億円がチッソにわたっています。
　Ｑ　一時金の対象者はどれぐらいになるの？
　Ａ　申請はまだ続いているので、最終的な人数は分かりません。県内では８月末現在で１万８０３人、鹿児島や新潟両県を含め１万７７７０人が一時金を含む救済措置を申請しています。
　Ｑ　全員がもらえるわけじゃないの？
　Ａ　今回の救済策を水俣病の最終解決につなげたい政府は「ほとんどの申請者が対象になる」と積極的な申請を呼びかけていますが、支給は症状を確認できることが前提です。政府は判定状況を公表していないのであくまで参考ですが、「水俣病被害者芦北の会」（津奈木町）の場合、判定結果が届いた会員２２０人のうち１１人が対象から漏れたそうです。
　Ｑ　漏れたら一時金はもらえないの？
　Ａ　家族に認定患者がいるといったケースは再検診を受けることができます。
　Ｑ　一時金以外の救済策もあるの？
　Ａ　医療費と療養手当ですね。医療費は新たに創設された「水俣病被害者手帳」に基づき８月から無料になっています。療養手当は入院か通院か、７０歳以上か未満かによって金額が月１万２９００〜１万７７００円と幅があります。診療内容をみて今月末にも支給が始まる見通しです。
　Ｑ　救済策が動き始めたってこと？
　Ａ　はい。不知火患者会は救済結果をみて年内にも国や県、チッソと正式な和解を結ぶか検討します。特措法に盛り込まれたチッソ分社化に向けた手続きも、いよいよ今後の焦点になってくるでしょう。分社化は、チッソを患者への補償会社と純粋な事業会社に分け、事業会社の株式売却益を補償に充てたうえで補償会社を清算するという計画です。患者団体からは「株式売却で救済資金を一挙に調達できる」と容認する声がある一方、「原因企業がなくなり、責任放棄につながる」と反発の声も上がっています。政府が市民や患者団体にきちんと手続きの情報を公開するかどうかも大切な点です。＜回答・西貴晴＞

　身近な質問をお寄せください
〒８６０−００１８熊本市船場町下１−４８−４　毎日新聞熊本支局「なるほドリ熊本」係

( 2010-10-12 )

■ 熊本市長選　「市民連合」は、幸山市長を支持

民主、社民などでつくる熊本市議会の「市民連合」は６日、市長選（３１日告示）で現職の幸山政史市長（４５）を支持することを決めた。田辺正信団長は「政令指定都市への道筋をつけた点などを評価した。全員一致で決めた」と述べた。市長選を巡っては、既に自民市議団も幸山市長の支持を表明している。

( 2010-10-12 )

■ 脳死移植：県内初、慢性腎不全の男性２人へ

改正臓器移植法に基づく県内で初めての脳死臓器移植手術が２５日から２６日にかけ、熊本市長嶺南の熊本赤十字病院で実施された。
　北部九州の病院に入院していた７０代男性が脳死と判定された。腎臓のみが摘出され、県内の４０、５０代男性２人にそれぞれ移植された。終了後の２６日に会見した執刀医の井清司診療部長によると、２人とも慢性腎不全で透析を２５年以上続けており、意思確認の電話で即座に移植を受けることを伝えた。２人は３〜４週間入院し、経過を観察する。
　井部長は「臓器提供の増加は法改正によるものというより、厳格な意思表示が変わったことで、本来提供したい人や家族ができるようになった結果と思う」と述べた

( 2010-10-03 )

■ 県最低賃金：１３円高い６４３円に　１１月５日から　

	熊本地方最低賃金審議会（会長＝荒井勝彦・熊本学園大教授）は２７日、県の最低賃金（時間額）を、現在より１３円高い６４３円に引き上げるよう奈良篤・熊本労働局長に答申した。１１月５日から適用される予定。
	( 2010-10-03 )

■ プラスチック分別収集、あすから実施　協力呼びかけ

１０月１日から熊本市でプラスチック製容器包装の分別収集が始まる。市は早朝、職員を各自治会の燃やすごみステーションに立たせるなどして分別への協力を呼びかけている。
　分別収集が始まるのは旧植木、旧富合、旧城南の各町を除く旧市域。対象は食品や日用品などに使われているプラスチック製の入れ物や容器で、収集日は週１回。４５リットルまでの透明か半透明の袋に入れ、「燃やすごみ」の場所に出す。
　２９日は幸山政史市長が熊本市の熊本学園大の学生食堂を訪れ、昼食をとっている学生らに分別収集をＰＲした。市内のアパートで一人暮らしをしている社会福祉学部３年、田中果歩さん（２０）は「面倒くさい気持ちはあるが、環境のためになるならしっかりやっていきたい」と話していた

( 2010-10-03 )

■ 傷害：陸自第８師団３曹、後輩けがさせ　停職２日処分

陸上自衛隊第８師団は３０日、同僚隊員にけがをさせたとして第８後方支援連隊の男性３等陸曹（２７）を停職２日の懲戒処分にした。警務隊は傷害容疑で熊本区検に書類送検する方針。
　広報室によると、３曹は３月２日午後１０時４０分ごろ、駐屯地内の寮の部屋で、同室の後輩隊員に日常生活のマナーを注意したのに無視するような態度を取ったことに腹を立て胸ぐらをつかみ手を離した。後輩隊員は転倒しドア枠に頭をぶつけ１週間のけがをした。

( 2010-10-03 )

■ 下水道料金徴収漏れ問題　「宇土設備」に指定停止６カ月

熊本市で大量の下水道料金徴収漏れが起きた問題で、市は１日、１４９件の届け出を怠ったとして宇土市の「宇土設備」を指定の一時停止６カ月の処分とした。市は他に９７社が２９２件分の届け出をしていなかったことを確認しており、これらの業者についても処分を順次検討する。
　市上下水道局によると、同社は０４〜０９年度に１４９件の届け出を怠り、総額４０５万８３１５円の徴収漏れが起きた。市は指定の取り消しなども検討したが、同社が一部を自己申告し、更に徴収漏れ分に相当する金額を利用者の代わりに支払ったため、指定の一時停止にとどめたという。
　市は今後、他の業者を利用して結果的に下水道料金をこれまで支払っていなかった利用者にもさかのぼって料金を請求する方針。

( 2010-10-03 )

■ 不用な衣料引き取ります　オンワード樫山　自社製品再生　途上国へ

アパレルメーカーのオンワード樫山（東京都中央区）は２２日、熊本市の鶴屋百貨店で、クローゼットに眠っている同社の衣料品を引き取り、毛布や軍手などに再生して発展途上国へ寄付する「オンワード・グリーン・キャンペーン」を始めた。２８日まで。

　同社によると、日本での衣料品のリサイクル率は２６％で、他の生活用品と比べると低い。「メーカーとして自社製品の循環に責任を持つべきだ」と、独自の衣料品循環システム構築に乗り出した。

　同キャンペーンは平成２１年、鹿児島市の百貨店「山形屋」などでスタート。２年目の今年は全国延べ２２店の百貨店で実施し、九州では鶴屋のほか、１０月２７日から山形屋でも始まる。

　対象は「組曲」「２３区」など、同社のブランド商品であることが確認できる衣料品。鶴屋本館１階に回収スペースを設け、衣料品１点につき、１０５０円分のクーポン券と交換する。１人１０点まで。クーポン券は鶴屋百貨店内の同社のブランド店舗で、５２５０円以上の買い物に利用できる。

　平成２１年度は全国１２店舗でキャンペーンを実施し、延べ約２万２千人から約１３万点の衣料品を回収した。

( 2010-09-26 )

■ 虚偽登録：共謀し、車のナンバーを　元城南町議ら３容疑者逮捕

街宣車の虚偽のナンバー登録をしたとして熊本北署などは２４日、熊本市城南町坂野、合併特例区協議会構成員で元城南町議、前田勝（６１）▽同市白藤、政治結社代表、福田嘉博（６３）▽宇土市高柳町、会社員、藤野和利容疑者（５４）−−の３容疑者を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕したと発表した。容疑は、３人は共謀し０９年１０月１６日と１０年３月５日、福田容疑者が中古の消防車を作り替えた街宣車のナンバー登録にあたり、実際の駐車場所とは違う藤野容疑者の住所地（当時）を九州運輸局熊本運輸支局に申請したとしている。同署によると、前田容疑者が福田容疑者に藤野容疑者を紹介した。前田容疑者は「関係ない」と容疑を否認し、他の２人は認めているという。

( 2010-09-26 )

■ 熊本の死体遺棄：環境工場からえい児の遺体

えい児の遺体を遺棄したとして少女（１９）が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、熊本東署などが捜索していたえい児とみられる遺体が２５日、熊本市戸島町の市東部環境工場で見つかった。
　同署によると、遺体は燃やすごみの収集用ごみ袋の中にあった小さいビニール袋内で、タオルに包まれ一部腐敗した状態だった。同署などは２２日から計延べ２５０人態勢で、ごみ収集施設の１０００トンのごみの中から袋を一つずつ確認していた。２６日以降司法解剖し、死因や身元の特定を進める。

( 2010-09-26 )

■ 熊本商工会議所：中尾会頭、辞任へ　体調不良で来月末

熊本商工会議所の中尾保徳会頭（７６）＝鶴屋百貨店会長＝が２４日会見し、任期を約１年残して１０月末に辞任すると発表した。体調不良が理由。後任は置かず、副会頭４人が職務を代行する。
　中尾会頭は０２年１１月に就任し、現在３期目。会見で中尾会頭は「九州新幹線は軌道に乗り、熊本市の政令指定都市移行について、手続きが着々と進んでいる。（重点港湾から外れた）熊本港は将来、数万トンという巨大船が入ることを夢見ているが、引き続き後の方々に委ねたい」と述べた。
　一方、辞任の理由は「年なので、あちこち体が痛んでいる。健康を維持し、気力を振り絞りながらやっていくことの難しさを感じた」と述べた。

( 2010-09-26 )